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いい天気で、あったかくて、ちょっと淋しかったこと

今日は運動会。
地元地域の自治活動の一環で、区域を2分割しての紅白戦。場所は近所の公園。
朝9:30くらいから昼下がりの14:00くらいまで。
出し物は
・徒競走
・2人3脚
・障害物競走
・借り物競走
・パンくい競走
・リレー(一部なわとびつき)
・綱引き
エントリーの仕方は「その場で出たい人が出る」というラフなスタイル。
だから「お父さん・お母さんで、もうあと2人いませんかー?」みたいな。
パンくい競走は、ほぼ全員参加。というか、これが昼食。(笑

もう終わったけど、小学校の運動会は紅白対抗じゃなくて、赤・白・青、の3組対抗なのが個人的には許せない。
「敵か味方か」でないと熱くなれない体質なので。
それと比べて今日の運動会は面白かった。

思ったより、お父さん・お母さんの年齢層が上がってる気がする。
カミさんが産婦人科にいたときに「TV見ててもロビーでも話が合わないの」と、こぼしていたが、まわりのお腹の大きな奥様たちと年齢で6才も違うのだから、TV番組の世代が全然違うし当たり前だよと答えた記憶がある。ウチのカミさんはファースト・ガンダムやイデオンやマクロスを知らない。当然マジンガーとかグレートとかグレンダイザー、ゲッターとかも知らない。はやっていた歌手の世代も違う。

今日の運動会は、それの父親版が少し分かった。同世代の子供の父親が、俺からみても、もう立派な大人だ。もう全然、白髪だったり禿げてたりして、何より、手や顔に刻まれたシワの数が違う。着ている服装も違う。確固とした自分を持った顔をしている(気がする)し、雰囲気に安定感がある。どんな顔をして通勤電車に揺られ、どんな顔をして会社のデスクに座っているのかが簡単に想像できる。

小学校低学年の児童の手を引いて集まる親。父親同士の会話を聞くと、庭の植木とか、最近寒くて灯油ヒーターを出したとか、つまり一戸建て隣ン家どうしの「おじさん」たちの会話が成立している。
こういうのはダメだ。こっちは賃貸マンション住まいで庭なんかないし、灯油ヒーターをしまっておけるような納屋なんかないし。植木の何が面白いのかわかんないし、そもそも隣人との会話なんかないし。
別に悔しいわけではないけど、何だか俺だけが、未熟に思えて仕方がなかった。

帰り際、子供が幼稚園児のころは毎週土日にこの公園まで一緒に遊びに来ていた事を思い出した。それほど昔じゃないけど、公園にくるたびに、ブランコに乗った2人の子供から交互にブランコこぎを強要され、抜けきれない仕事の疲れもあってサボりながらやるんだけども、くたびれたものだった。
いつのまにか「パパ、立ちこぎするから危ないよ(弟)」「もう二人とも立ちこぎできるんだよ(姉)」とニコニコしながら言われるようになっている。

最高の天気で、久しぶりに暖かくて、手をつなぐ必要のなくなった子供たちの背中を見ながら、公園から帰った。
もう「パパ、背中押して!」とは言われないのか、と思うと、その成長が嬉しくて、ちょっとだけ淋しかった。

こうして俺もトシをとっていくんだろう。
by xdev | 2004-11-04 01:46 | 身の回り
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