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ほりえもんのいいところ1つだけ

ホリエモンNHK生激論、貧富の差当然から
佐川(急便)のセールスドライバーになれば、月40万~50万稼げるんですよ。体がぼろぼろになる? 1年でもやってみればいいじゃないですか。楽して成功しようと思ってもだめですよ
正論である。
最近の教育現場がどうなっているか知らないが「平等」であることと「公平」であることは違う。
平等であることが至上であるかのごとくに育てられすぎている。
がんばったらがんばっただけの見返りがあり上昇ができるのが「公平」である。
平等が、イデオロギーとしてはあり得ても、実社会では破綻することが、東欧共産圏の崩壊で証明されている。

文明・文化が高度化するに従い、公平であることが保証される世の中になるのではないか。

ほりえもんの
・「平等」を期待するな、「公平」という土俵で各自がんばれ
的な発言とその思考は、差別意識や選民意識から出ることばではなくむしろ同年代以下の青年層に対するエールであり、団塊世代から以降の「平等主義」的教育の成果で努力という対価を払うことなく嫉妬や僻み根性だけは異常にもつ成年から初老にかけた層に取ってみれば、勢いを持つ若い世代が出てきたと思わせるものがあるのではないか。

ほりえもんも、なかなかイイことを言う。

ただ、この国は日本であり、その国のいまだ大多数を占める人間たちにとって彼の取る手法はダーティーだと思わせるほど「日本風でない」方法なこと、彼の金銭的バックについている海外ファンド系企業のやりくちが、本人にとっては「そうなってあたりまえ」という計算内の動きだとしても「日本人として心配」であり、よって彼の人気のなさというものにつながっているような気がする。

さらに、彼がどう語ろうと
・金儲けがしたくて放送メディアを乗っ取ろうとしている
のようにしか報道されないという事実もあるだろう。

私個人的には、
・野球チーム取得に失敗したことに対するマスコミへの逆恨み
とかかもしれないと思ったりもする。違うか。(笑

彼が「話せば分かる」といくら叫んでも、メディアを敵に回しているという時点で、彼の考えを伝える「マスメディア」そのものの支援が得られないのでは勝負にならない。物事には常に両面があり、誤解の生じる余地の無い言葉などないのである。つまりどんな話し方をしても、発言者の意思そのものがメディアに乗るとは限らない。そもそも「肉声をそのまま電波」に乗せる放送メディアであっても、その話を聞いた人間の理解のしかたなど千差万別であり、1度の説明ですむはずがない。新聞や週刊誌など、最悪の場合は「時間」「発言者」「タイトル」のみが正しく、話の内容は発言者の意図と対極となるような「書き方ができる」のである。

彼のやりかたは直接的に過ぎる。
彼が仕掛けているメディア企業乗っ取りが成功することに対して賛成か反対か、と聞かれたら「反対」であるが、このまま高転びに転ばないこと、何らかの影響を受けて日本の社会が良い方向に少しでも動けばよいと思う。
by xdev | 2005-04-03 15:23 | 仕事
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